後宮[日本](読み)こうきゅう[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後宮[日本]」の意味・わかりやすい解説

後宮[日本]
こうきゅう[にほん]

内裏のなかで皇后や妃などが住む宮中奥向きの殿舎で,天皇御所の後方にあったところから後宮と呼ばれた。平安京内裏では,承香 (じょうきょう) ,常寧 (じょうねい) ,貞観 (じょうがん) ,麗景 (れいけい) ,宣耀 (せんよう) ,弘徽 (こき) ,登花 (とうか) の7殿と,昭陽 (しょうよう) ,淑景 (しげい) ,飛香 (ひぎょう) ,凝華 (ぎょうか) ,襲芳 (しほう) の5舎をいった。また,ここに居住する皇后,妃,夫人,嬪たち,およびこれに奉仕する女性たちをも後宮と称した。

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