徒付・婀娜付(読み)あだつく

精選版 日本国語大辞典 「徒付・婀娜付」の意味・読み・例文・類語

あだ‐つ・く【徒付・婀娜付】

〘自カ四〙
異性に対する恋心や浮気心で落ち着きを失う。うわつく。
※咄本・万の宝(1780)高砂の杉「ぢぢ、ふとした出来心にて、夜ごと夜ごとのあだつきあるき、明がたに斗かへりければ」
② 異性に対してあだっぽくたわむれかかる。また、男女がたわむれあう。いちゃつく。
※雑俳・柳多留‐一(1765)「あだついた客ははしごでどうつかれ」

あだ‐つき【徒付・婀娜付】

〘名〙 (動詞「あだつく(徒付・婀娜付)」の連用形名詞化) 男女が一時の情を交わすこと。また、男女がたわむれあうこと。いちゃつき。
洒落本・契国策(1776)南方「あだつきのちゃらくら

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android