御匣殿・御櫛笥殿(読み)みくしげどの

精選版 日本国語大辞典 「御匣殿・御櫛笥殿」の意味・読み・例文・類語

みくしげ‐どの【御匣殿・御櫛笥殿】

[1] 〘名〙
平安時代宮中貞観殿(じょうがんでん)の中にあった、女蔵人(にょくろうど)などのいる所。内蔵寮で作る以外の御服を裁縫したり調えたりした。また、貴人の家で装束の裁縫をする所をもいう。
醍醐天皇御記‐延喜一〇年(910)一二月一一日「仍仰大蔵御服料、令御匣殿縫之
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「みくしげ殿する人、御前にて、はからひ定む」
[2] 「じょうがんでん(貞観殿)」の別称。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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