御馬寄村(読み)みまよせむら

日本歴史地名大系 「御馬寄村」の解説

御馬寄村
みまよせむら

[現在地名]浅科村御馬寄

千曲川西岸の段丘斜面に位置し、中山道千曲川往還おうかん橋を挟んで塩名田しおなだ村と対する。西方段丘上は五郎兵衛新田ごろべえしんでん村で、南方に枝郷駒寄こまよせがある。古代の官牧望月もちづき牧にかかわりある地名である。

慶長一五年(一六一〇)一〇月の貫地帳(竹内文書)中の長右衛門組に「弐百四拾七貫文此下村名落見へ不申候 御馬寄村ならんか」、望月組に「七百貫文 矢嶋村 此内弐百三十三貫文 御馬寄分」と分散した形で記載され、元和八年(一六二二)の佐久郡高書上帳(柳沢文書)にも矢島村の内の御馬寄村となっているが、寛永三年(一六二六)一〇月の松平忠憲家臣伝馬割廻状(御馬寄共有)には「口付八人 四百三拾石八斗六升弐合 御馬寄村」「右庄屋中」とあって一村扱いされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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