徳音（読み）とくおん

精選版 日本国語大辞典

とく‐おん【徳音】

〘名〙

① よいことば。善言。とくいん。

※万葉（８Ｃ後）五・八一一左詞文「敬奉_二徳音_一、幸甚幸甚」 〔詩経‐大雅〕

② 天子のことば。天子のすぐれた徳。とくいん。

※経国集（827）二〇・下野虫麻呂対策文「聖朝、握_二天鏡_一、紐_二地鉾_一、徳音被_二於有截_一、至教翔_二於無垠_一」 〔漢書‐董仲舒伝〕

③ よい評判。よい誉れ。とくいん。〔詩経‐豳風〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【徳音】とくおん

やさしいことば。〔詩、風、谷風〕(たが)ふこと(な)くんば　爾(なんぢ)と死を同じうせん

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出典　平凡社「普及版 字通」