必しも(読み)かならずしも

精選版 日本国語大辞典 「必しも」の意味・読み・例文・類語

かならず【必】 しも

(「かならず」に助詞「しも」の付いたもの)
① 「かならず(必)①」を強めた言い方。
※天草本伊曾保(1593)驢馬獅子の事「Canarazuximo(カナラズシモ) ココロニワ ベツノ ハカリコトガ アラウゾ」
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉初「杜撰(づさん)麁漏は稗官者流の性来なれば必(カナラ)ずしも論じて意中をそこね給ふな」
② 「かならず(必)②」を強めた言い方。
土左(935頃)承平五年二月一六日「かならずしもあるまじきわざなり」
方丈記(1212)「惣て世の人のすみかをつくるならひ、必ずしも、身のためにせず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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