忌諱(読み)キイ

デジタル大辞泉 「忌諱」の意味・読み・例文・類語

き‐い〔‐ヰ〕【忌×諱】

[名](スル)きき(忌諱)」の慣用読み
「其の筋の―に触れしにや」〈鉄腸花間鶯

き‐き【忌×諱】

[名](スル)慣用読みで「きい」とも》嫌って避けること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「忌諱」の意味・読み・例文・類語

き‐き【忌諱】

〘名〙 (「忌」「諱」ともに「いむ」の意。「きぎ」とも) いやがって嫌うこと。忌みはばかるべきこと。また、遠慮して口にすべからざる事柄。きい。
続日本紀‐天平宝字七年(763)一二月丁酉「三人坐酒言語渉時忌諱、伊加麻呂左遷大隅守、根道流於隠岐、真助於土左
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五二「君若し忌諱(キギ)を憚らずんば」 〔老子五七

き‐い ‥ヰ【忌諱】

〘名〙 (「い」は「諱(き)」の慣用読み。多く「忌諱に触れる」の形で用いる) いやがって嫌うこと。いみはばかること。きき(忌諱)。〔日誌字解(1869)〕
※花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「其の筋の忌諱(キイ)に触れしにや」

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