思顔(読み)おもいがお

精選版 日本国語大辞典 「思顔」の意味・読み・例文・類語

おもい‐がおおもひがほ【思顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 上の語句助詞「と」「を」などで受けて用いる )
  2. そのように思っている顔つき、様子
    1. [初出の実例]「まけじとおもひかほなめれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
  3. 愛しているかのようにふるまうこと。心を引かれている顔つき。
    1. [初出の実例]「おもはぬ人をおもひがほにとりなす」(出典:青表紙一本源氏(1001‐14頃)総角)

おもわれ‐がおおもはれがほ【思顔】

  1. 〘 名詞 〙 人から思われているという気持で満足している顔つき。
    1. [初出の実例]「しほのなきにぞあきはてにける 老妻(おいつま)のおもはれがほのしれわらひ」(出典:俳諧・犬子集(1633)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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