デジタル大辞泉
「悲歌」の意味・読み・例文・類語
ひか【悲歌】[作品名]
《原題、〈フランス〉Élégies》シェニエの詩作品。草稿のまま残されたもので、執筆年代は1778年ごろまでとされる。作者没後の1819年、詩人ラトゥーシュが編纂し「シェニエ全集」として刊行。
《原題、〈ラテン〉Tristia》古代ローマの詩人、オウィディウスによる詩。西暦8年、黒海沿岸の僻地トミスに追放された著者が、ローマへの帰還を願い皇帝や有力者、友人たちに贈った作品。全5巻。
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ひ‐か【悲歌】
〘名〙
① (━する) 悲しい気持をうたうこと。また、悲痛な
調子の歌。哀歌。
※蕉堅藁(1403)歳暮感懐、寄甯成甫「遙想東門飯
レ牛者、悲歌声絶泪縦横」 〔
史記‐周昌伝〕
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普及版 字通
「悲歌」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
悲歌
ひか
Élégies
フランスの詩人アンドレ・シェニエの詩集。 1819年,作者の死後 25年にして詩人アンリ・ド・ラトゥーシュによって,他の作品と合せて公刊された。大革命前夜の青年の不安,愛の悲劇的感情が吐露され,ロマン派の先駆と仰がれたが,その端正な古典的形式はむしろ高踏派を思わせる。
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世界大百科事典(旧版)内の悲歌の言及
【エレジー】より
…今日一般に〈悲歌〉〈挽歌〉など,哀愁を歌う詩を指す語として理解され用いられている言葉。この名称で伝わる詩文のジャンルの歴史は古く,その始源は前7世紀ギリシアの詩人たちにさかのぼる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」