悲華経(読み)ひけきょう

精選版 日本国語大辞典 「悲華経」の意味・読み・例文・類語

ひけ‐きょう‥キャウ【悲華経】

  1. ( [梵語] Karuṇā-puṇḍarīka-sūtra ) 大乗仏教経典北涼の曇無讖訳。一〇巻。無諍念王とその王子たちが宝蔵如来のもとで悟りへの心を起こし、浄土を約束されることを説く。阿彌陀仏本願なども示され、浄土教との関連がうかがわれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「悲華経」の意味・わかりやすい解説

悲華経
ひけきょう
Karuṇā-puṇḍarīka-sūtra

大乗仏教経典の一つ。『大乗悲分陀利経』『悲蓮華経』とも訳される。5世紀頃の曇無讖訳。 10巻。『閑居経』など小部の経典の集成らしく,6品から成る。宝蔵如来のもとで,無諍念王とその 1000人の王子が無上心を起して,浄土往生を約束されるというもので,阿弥陀如来の本願を含んでいる。

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