精選版 日本国語大辞典 「惚・呆」の意味・読み・例文・類語
ほ・く【惚・呆】
[1] 〘自カ四〙
① 知覚が鈍くなる。ぼんやりする。ほうける。ぼける。
※平中(965頃)一八「この文伝ふる人は、もとより、少しほきたるやうに覚えければ」
② 色が薄れてはっきりしなくなる。色があせる。
[2] 〘自カ下二〙 ⇒ほける(惚)
ほ・ける【惚・呆】
〘自カ下一〙 ほ・く 〘自カ下二〙 (「ほげる」とも)
① 知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ほうける。ぼける。
② 夢中になる。我を忘れる。惚れこむ。深く思いをかける。
③ 古くなって色があせたり、けば立ったりしてくる。
※俳諧・文政句帖‐六年(1823)一〇月「城内の菜畠ほける十夜哉」
ぼけ【惚・呆】
③ 取引相場で、立会前の人気に比べて、意外に安いこと、また、予期に反する相場をいう。〔取引所用語字彙(1917)〕
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