主神(読み)シュシン

デジタル大辞泉 「主神」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐しん【主神】

祭られている祭神の中で、中心となる神。
律令制で、大宰府だざいふに置かれた祭祀さいし官の職名管内諸社祭祀をつかさどった。かむづかさ。しゅじん。

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精選版 日本国語大辞典 「主神」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐しん【主神】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神社の祭神の中で、主体として奉祀される神。
    1. [初出の実例]「神道〔教導職〕奉教の主義より其主神を鎮祭し其教徒の葬儀を執行する等の為祠宇建設を要する向は」(出典:内務省達戊第一号‐明治一五年(1882)一月二三日)
  3. 令制下、大宰府に置かれていた祭祀官の職名。中央の神祇伯にあたる。大宰府管内の九国三島の祭祀を管掌した。〔令義解(718)〕
  4. 最高位の信仰対象。特に、キリスト教の神。
    1. [初出の実例]「欧洲各国の如きは宗教上の主神より外誓を立つべきの神なしと雖ども」(出典:神道のあり方につき意見書(1888)〈千家尊福〉)

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普及版 字通 「主神」の読み・字形・画数・意味

【主神】しゆしん

神官

字通「主」の項目を見る

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