慶留間村(読み)ぎるまむら

日本歴史地名大系 「慶留間村」の解説

慶留間村
ぎるまむら

[現在地名]座間味村慶留間げるま

阿嘉あか島の南にある慶留間ぎるま島などを村域とする。集落は島の南側に形成され、その中央を南北に道路が延び、東側をアガリンダカリ、西側をイリンダカリと称した。集落の裏手の小高い丘に拝所の大トゥンチがある。「琉球国由来記」による祭祀は「上ノトノ 主取根人 ゲルマシ」「下ノトノ 主取根人 下ゴヲリ」など。慶留間の住人大屋・東イ・新屋・久志・首里殿内の五つの元屋から発祥したと伝え、それぞれの屋敷にお宮が祀られる。正保国絵図に「けらま嶋之内 げるま嶋 人居有」とあり、島回りは二二町。絵図郷村帳に慶良間きらま島のうち「けるま島」「慶留間村」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android