憎口(読み)にくまれぐち

精選版 日本国語大辞典 「憎口」の意味・読み・例文・類語

にくまれ‐ぐち【憎口】

〘名〙 人から憎まれるような物言い。人に嫌われるようなことを言うこと。憎々しい口のきき方。憎ていぐち。憎まれ。悪口
※俳諧・雑談集(1692)下「朝まだき局の丸をうちこぼし〈渓石〉 にくまれ口を姥が名にたつ〈揚水〉」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「化結だの何のと言て悪(ニクマ)れ口をきいたもんだから、引詰られたのだア」

にくたれ‐ぐち【憎口】

判任官の子(1936)〈十和田操〉六「喧嘩してもガンチといふにくたれ口を吐いたことも一度もないから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android