成川坊城村（読み）なるかわぼうじようむら

日本歴史地名大系

成川坊城村
なるかわぼうじようむら

• 愛媛県：南宇和郡
• 御荘町
• 成川坊城村

[現在地名]御荘町防城成川（ぼうじようなるかわ）

船越（ふなごし）半島の北部に位置し、北に御荘湾が開ける。西は内海（うちうみ）浦、東は深泥（みどろ）浦に接する。成川と、約五〇〇メートル東に位置する坊城の二集落よりなる。「墅截」では浦と記され、「大成郡録」では「内海内」と記され、内海浦庄屋の支配である。宇和島藩領。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳（一六四八）の宇和郡の項に「成川坊城村　茅山有、日損所」と村名がみえる。「墅截」では水掛りは「吉」となっている。

太閤検地（天正一五年―文禄三年）の石高は八石で、耕地面積は田三反一畝一歩となっている。寛文検地（寛文一〇―一二年）では石高が一五パーセント増加し、水田面積は約二・五倍となり、畑も一町一反四畝一一歩が開発されている。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」