扇丈・扇長(読み)おうぎだけ

精選版 日本国語大辞典 「扇丈・扇長」の意味・読み・例文・類語

おうぎ‐だけ あふぎ‥【扇丈・扇長】

〘名〙 扇ほどの長さ、高さ。転じて、短いこと、低いことのたとえ。
※百丈清規抄(1462)四「扇たけは八九寸はかりなそ」
浮世草子・人倫糸屑(1688)城戸香「是はづはうたんかと申て、せのひきき事扇(アフキ)たけ、かうべの大きさ、看板に偽なし」
[語誌]扇の丈は一尺(三〇・三センチメートル)前後。室町末期には「兼見卿記‐天正六年三月一一日」に「自熊野罷上法師也。高さ扇三たけ、歳四十九才、希代之者也」とあり、「扇丈」の中に数詞を介して高さ・長さを表わすこともあった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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