デジタル大辞泉
「手を出す」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
て【手】 を 出(だ・いだ)す
① うったりなぐったりする。暴力を振るう。また、攻撃する。
※黒川本今川仮名目録(1526)四条「相論なかは手を出す輩」
※社会百面相(1902)〈
内田魯庵〉矮人巨人「
勇気堂々たる
外貌に嚇かされて手を出す事が出来なかった」
② そのことに関係する。かかわりあう。また、ものごとをやってみる。手出しする。
※
吾輩は猫である(1905‐06)〈
夏目漱石〉一「人に勝れて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる」
③ 女性と関係する。
※女難(1903)〈
国木田独歩〉四「さすが母の戒がありますから、浮とは手
(テ)も出
(ダ)しませんでしたが」
④ 人の物をとる。奪う。盗む。
※
半日(1909)〈
森鴎外〉「人の物なんぞに手を出して」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報