手延(読み)てのべ

精選版 日本国語大辞典 「手延」の意味・読み・例文・類語

て‐のべ【手延】

〘名〙
機械道具などを使わず、手で延ばすこと。また、延ばしたもの。
平家(13C前)四「すわ、きゃつを手のべにして、たばかられぬるは」

て‐のび【手延】

〘名〙 (形動) 処置をするのがのびのびになること。時期をのがすこと。遅れること。また、そのさま。ておくれ。てのべ。
※平家(13C前)四「やすからぬ競めを、手のびにしてたばかれぬる事こそ遺恨なれ」

て‐のばし【手延】

〘名〙 時機を失し手遅れにすること。手おくれ。
石山本願寺日記‐証如上人日記・天文五年(1536)五月二日「さやうのものを手のばしにしてはにて候程に廻調略搦捕べきよし申付候間」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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