手細(読み)テボソ

デジタル大辞泉 「手細」の意味・読み・例文・類語

て‐ぼそ【手細】

ほおかぶりなどに用いる絹の布。
「紫の―にて頰かぶりして顔は見せざりき」〈浮・男色大鑑・六〉
腰帯のこと。
ゆかりの色や紫の、縮緬ちりめん―結び下げ」〈松の葉・四〉
江戸で、綿帽子一種
京都大坂で、筒袖襦袢ジュバン

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精選版 日本国語大辞典 「手細」の意味・読み・例文・類語

て‐ぼそ【手細】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 手または取手などの細いこと。また、そのさま。
  3. 頬かぶりに用いる手拭(てぬぐい)状の絹布
    1. [初出の実例]「藤介紅の手細(テボソ)に目をふさぎ」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)四)
  4. 江戸の、綿帽子の一種。古今綿のこと。船綿帽子。〔万金産業袋(1732)〕
  5. 腰帯のこと。
    1. [初出の実例]「紅打(くれないうち)の手細(てボソ)にて目をふさぎ」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)湊)
  6. 京都で筒袖の襦袢

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