出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
〈骨盤肢帯〉ともいう。脊椎動物の腰部にあって,後方の有対肢(腹びれまたは後肢,下肢)の骨格や筋肉の土台となり,それらを胴に結びつける骨格。ヒトでは下肢帯という。腰帯は,魚類では1個または1対の骨格であるが,両生類以上の動物では,左右各側で腸骨,恥骨,坐骨の3要素が一体化してできた1対の寛骨がこれに当たる。左右の寛骨は脊柱の仙椎と結びついて1個の骨盤を形成する。胸びれまたは前肢(上肢)の土台をなす肩帯(胸帯,上肢帯)と合わせて一般に肢帯という。
→骨盤
執筆者:田隅 本生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…ヒトでは上肢帯とよばれ,鎖骨と肩甲骨がこれにあたる。後方の有対肢(腹びれまたは後肢)に対しても類似の骨格があってこれを腰帯(ようたい)(骨盤のことでヒトでは下肢帯)とよび,肩帯と腰帯を合わせて一般に肢帯という。 軟骨魚類の肩帯は中軸の骨格とはつながらないU字形の骨格で,片側が烏口(うこう)軟骨・肩甲軟骨・上肩甲軟骨という3部分から成り,前2者の接続部に胸びれが付着する。…
…これに肢帯と自由部とが区別される。肢帯とは前肢の肩帯と後肢の腰帯(骨盤帯)で,いずれも体壁中に没入して,体表から突出している自由部を中軸骨格に結びつける役割を営む。
[魚類の骨格]
軟骨魚類(図2)では全部が軟骨性,硬鱗魚類では軟骨に一部は骨を交え,硬骨魚類(図3)では大部分が骨で,一部軟骨を交えている(一部にはすべて軟骨の種類もある)。…
…脊椎動物において,後肢の骨格および筋肉の土台をなす腰部の骨格で,腰帯または下肢帯ともいう。軟骨魚類では,腹びれの基部の骨格である左右の基鰭(きき)軟骨を橋渡しする形で結びつけ,脊柱とはつながらない単一の棒状の軟骨が骨盤に相当し,腰帯軟骨とよばれる。…
※「腰帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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