打砕(読み)うちくだく

精選版 日本国語大辞典 「打砕」の意味・読み・例文・類語

うち‐くだ・く【打砕】

[1] 〘他カ五(四)〙
① たたいて細かく壊す。また、比喩的に、ものごとを打ち壊す。
今昔(1120頃か)三一「大きなる(かなつち)を以て打砕(うちくだき)ければ」
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉二四「自己成功を打ち砕く意味於て
② (多くうちくだいて」の形で副詞的に用いる) 説明など、相手にわかりやすいようにやさしくする。くだく。かみくだく。
史記抄(1477)一七「所詮思とまらしめなんどと打くたいて、意見を云て」
[2] 〘自カ下二〙 ⇒うちくだける(打砕)

うち‐くだ・ける【打砕】

〘自カ下一〙 うちくだ・く 〘自カ下二〙 物に当たったり、打たれたりして細かく壊れる。
仮名草子浮世物語(1665頃)三「谷底へつきおとしければ、うちくだけて死けり」

ぶち‐くだ・く【打砕】

〘他カ五(四)〙 たたいて壊す。こなごなに砕く。うちくだく。〔和英語林集成初版)(1867)〕
機械(1930)〈横光利一〉「手当り次第乾板をぶち砕いて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android