扱入(読み)こきいる

精選版 日本国語大辞典 「扱入」の意味・読み・例文・類語

こき‐い・る【扱入】

[1] 〘自ラ四〙 (「こき」は接頭語) 入る。
狂言記烏帽子折(1660)「まづこちへ、こきいって、まづゑぼしきせやれ」
[2] 〘他ラ下二〙 ⇒こきいれる(扱入)

こき‐・る【扱入】

〘他ラ下二〙 (「こきいる(扱入)」の変化した語) 枝についている花などをしごき取って袖などに入れる。
万葉(8C後)一八・四一一一「初花を 枝に手折りて をとめらに つとにも遣りみ 白妙の 袖にも古伎礼(コキレ)

こき‐い・れる【扱入】

〘他ラ下一〙 こきい・る 〘他ラ下二〙 花や葉などを枝からしごき取り、袖や袂などに入れる。しごき取って入れる。
古今(905‐914)秋下・三〇九「もみぢ葉は袖にこきいれて持て出でなん秋は限りと見ん人のため〈素性〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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