抉・挑(読み)くじる

精選版 日本国語大辞典 「抉・挑」の意味・読み・例文・類語

くじ・る【抉・挑】

〘他ラ四〙
① 物をつき入れてねじりほじくる。穴を掘る。えぐる。うがつ。〔新訳華厳経音義私記(794)〕
※竹取(9C末‐10C初)「穴をくしり、かいばみまどひあへり」
② えぐって中から物を抜き取る。
※岩淵本願経四分律平安初期点(810頃)「鼻を截り、眼を挑(クシリ)
※仏国風俗問答(1901)〈池辺義象〉清潔を好む風「食事ごとには手洗ひ、口そそぎ、髪を掻き、爪の垢をくじり、頗る清潔に出で立てども」
[語誌]「くじる」の「じ」は、「書陵部本名義抄」の声点などから、濁音であったことがわかる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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