折曲(読み)おれまがる

精選版 日本国語大辞典 「折曲」の意味・読み・例文・類語

おれ‐まが・る をれ‥【折曲】

〘自ラ五(四)〙
棒状のものや板状のものが中途から曲がる。また、川や道などが折れる。曲折する。おりまがる。
※満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石三三「河がぐるりと緩(ゆる)く折れ曲ってゐる」
② 向きを変えて進む。また、進む方向を変更する。おりまがる。
明暗(1916)〈夏目漱石〉一三二「津田好奇心は動いた。想像も略(ほぼ)付いた。けれども其所(そこ)へ折れ曲って行く事は彼の主意に背いた」

おり‐ま・げる をり‥【折曲】

〘他ガ下一〙 をりま・ぐ 〘他ガ下二〙
① 棒状のものや板状のものを、力を加えて途中から曲げる。屈曲させる。〔和英語林集成初版)(1867)〕
珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉年の行く夜「若枝の一条一条折りまげて」
道理本心などを変える。主義を曲げる。
冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉六「自我自分から折曲げて世俗と一致させたやうに見せかけるのも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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