折節(読み)オリフシ

デジタル大辞泉 「折節」の意味・読み・例文・類語

おり‐ふし〔をり‐〕【折節】

[名]
その時々。その場合場合。「折節の思いを日記にしたためる」
季節。「折節のあいさつ」
[副]
ちょうどその時。折しも。「窓の外を眺めると、折節桜が満開で」
時々。時おり。時たま。「折節見かけることもある」
[類語]2季節時季時節時候四季四時しじ春夏秋冬シーズン1矢先折も折折しも折よく折から丁度頃しも時しもきわ際してたまたま偶然適時折折時時時折時たま間間散発間欠周期的とかく時に時にはたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば臨時随時不時不定期折に触れて当座時には時として往往たまさか

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精選版 日本国語大辞典 「折節」の意味・読み・例文・類語

おり‐ふしをり‥【折節】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 何かが行なわれる、また何かの状態にある時点。ちょうどその時節。場合。機会。
      1. [初出の実例]「また言ひ出で給はむ折ふし、ふとかきそがむ」(出典:落窪物語(10C後)二)
      2. 「いと嬉しう思ひ給へられぬべきをりふしに侍りながら」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
    2. その時その時。その場合場合。
      1. [初出の実例]「思はずはありもすらめどことのはのをりふしごとに頼まるるかな」(出典:伊勢物語(10C前)五五)
    3. 季節。時節。
      1. [初出の実例]「おりふしの花、紅葉につけて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)椎本)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙
    1. この時機において。ちょうどその時。折から。
      1. [初出の実例]「心中に我を念ぜよ、とぞおしへ給ひける。折ふし相応かさねてめし有て、祈り奉るほどに」(出典:九冊本宝物集(1179頃)二)
    2. 時々。時折。ときたま。
      1. [初出の実例]「私も折ふしは、文のおとづれをも致したう御ざったれども」(出典:虎寛本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初))

おり‐せつをり‥【折節】

  1. 〘 副詞 〙おりふし(折節)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「内々御遊興の御酒宴などが、折節(ヲリセツ)始まるでござりませうね」(出典歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)四幕)

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普及版 字通 「折節」の読み・字形・画数・意味

【折節】せつせつ

節をまげる。〔戦国策、魏二〕齊・魏、馬陵に戰ひ、齊大いに魏につ。~(恵施曰く)王(も)し齊に報ぜんと欲するか、則ち因りてを變じを折りて、齊にするに如(し)かず。楚王必ず怒らん。~則ち楚必ず齊を伐たん。

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