普及版 字通 「抛(漢字)」の読み・字形・画数・意味
8画
(異体字)抛
7画
[字訓] なげる・なげうつ・すてる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ほう)。〔説文新附〕十二上に「つるなり」、〔広雅、釈詁三〕に「つなり」、また〔玉〕に「(なげう)つなり」とあり、遠くへ投棄することをいう。〔後漢書、安成孝侯賜伝〕に「同(とも)に財をち、客を結んでに報ず」とみえる。〔唐書、高麗伝〕に「車を列ね、大石を飛ばす」とあり、その用法が原義であるらしく、その投の線を物線という。
[訓義]
1. なげうつ、なげとばす。
2. すてる、なげすてる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ナゲフツ・ナゲフス・ウツ・ナグ・スツ・タツ 〔字鏡集〕 ハジク・ヤスシ・ナグ・ナゲウツ・スツ・タツ
[語系]
phie、phiは声義近く、(ひよう)は遠くへなげうつことをいう。〔詩、召南、有梅〕は「(なげう)つにり 其の實七つ」は、「(かがい)」における投果の俗をいう。放piuangは語系が異なるようである。
[熟語]
家▶・丸▶・卻▶・毬▶・去▶・荒▶・車▶・射▶・捨▶・售▶・▶・廃▶・泊▶・物▶・網▶・落▶・淪▶・令▶・露▶
[下接語]
一・軽・長・・罷・風・乱
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報