抜足(読み)ヌキアシ

デジタル大辞泉 「抜足」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐あし【抜(き)足】

音を立てないように、足をそっと抜き上げるようにして歩くこと。
[類語]忍び足差し足すり足探り足猫足抜き足差し足

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜足」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐あし【抜足】

〘名〙
足音を忍ばせ、つまさき立てて歩くこと。足音を立てないために、足を物から抜き上げるように上げて静かに歩くこと。ぬけあし
書紀(720)推古一五年二月「天に跼(せくくまり)地に蹐(ヌキアシ)。敦く神祇を礼(ゐやま)ひけり」
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)三「竊足(ヌキアシ)しつつ近寄りて」
遊里で、太夫道中する時の足の踏み方。片足ずつ抜き上げて、もう片方の足の前へ踏み出す。
浮世草子好色一代男(1682)六「立木白梅に、名をなく鳥をとまらせ、ぬきあしの、ぬめり道中」

ぬけ‐あし【抜足】

※安元御賀記(1176)「我がもとへ鞠くれば、ぬけあしを踏みてにげられき」

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