押取て(読み)おっとって

精選版 日本国語大辞典 「押取て」の意味・読み・例文・類語

おっとっ‐て【押取て】

〘副〙 (動詞「おっとる(押取)」に助詞「て」が付いて一語化したもの)
① 十分思案しないで気軽に行為する様子
(イ) 気軽に考えて。さしあたって。
浮世草子・好色二代男(1684)三「私にもおっとって、つかわるる程かねがほしやと申」
(ロ) おおざっぱに言って。おおよそのところ。だいたい。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙「おっとって仕合は、堺の大臣に二人共にあげられ」
※浮世草子・傾城禁短気(1711)四「千五百両に身請おっ取て銀に直して九十貫目なり」
全体をひっくるめて。一座の代表者風に。「いう」「申す」などを伴って用いる。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂「太夫さまの外聞と、おっ取てやりてがいふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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