出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
古代中国でつくられた方向を指し示す車。その発明については、中国の伝説上の人物である黄帝が蚩尤(しゆう)を攻めた際、彼の軍隊が霧の中で方向を見失ったが、黄帝が指南車をつくって方角を知り、蚩尤を滅ぼした、と伝える。左右2輪の車の上に、その両輪に連動するようにつくられた数個の歯車を入れた箱がのせられ、さらに歯車箱に連結する垂直な軸上に木製の人形が置かれた。最初、人形に南をささせておくと、以降は車の進行方向が変わっても、歯車の仕掛けによって人形はつねに南をさし続けるようになっており、磁石などは利用していない。漢(かん)の張衡(ちょうこう)や三国時代の馬鈞(ばきん)らも製作したとされ、祖沖之(そちゅうし)は木製から銅製に改めた。『宋史(そうし)』の「輿服志」(1027)には指南車の記事がある。
指南車が南をさして人を導いたことから、指南の語は、手引き・案内の意となり、さらに技芸を指導・教授する人を指南番・指南役などというようになった。
[内田 謙]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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