指導者資格認定制度(読み)しどうしゃしかくにんていせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「指導者資格認定制度」の意味・わかりやすい解説

指導者資格認定制度
しどうしゃしかくにんていせいど

スポーツ指導者の資格を国が公認する制度。 1986年 11月,文部省が保健体育審議会の建議を受けて制定した。スポーツ指導者を「地域」「競技力向上」「商業施設」の3分野に分け,それぞれ講習を行ない,試験を実施したうえで,初級中級上級の資格を与えるもので,正式名称は「社会体育指導者資格付与制度」。講習は地域では各級ごとに社会体育概論,スポーツ心理学,生理学実技など 80時間,競技力向上では初級 500時間,中・上級各 250時間,商業施設では初級 1000時間,中・上級各 500時間受講の後,それぞれ試験が受けられることになっている。関係団体との調整で手間どり,特に競技力向上部門で暗礁に乗り上げたこともあったが,89年度から実施されている。なお厚生労働省なども,名称は異なるが,同じような資格認定を設け,実施しており,大局的な見地に立っての省庁間の調整が必要と思われる。

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