振翳(読み)ふりかざす

精選版 日本国語大辞典 「振翳」の意味・読み・例文・類語

ふり‐かざ・す【振翳】

〘他サ五(四)〙
① 刀などを頭上に振り上げて構える。振りかぶる。振りかむる。
太平記(14C後)三一「五尺六寸の大太刀抜て引側め、射向の袖を振(フリ)かざいて」
② 権威ある肩書きや、一見立派で反対しようのない主義主張などを表に提示する。かかげる。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉一「真向殖産興業を振翳(フリカザ)して国益急先鋒と称する大実業家が何をした?」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android