探湯(読み)クカタチ

デジタル大辞泉 「探湯」の意味・読み・例文・類語

くか‐たち【探湯/誓湯/盟湯】

《「くがたち」「くかだち」とも》古代裁判における真偽判定法。正邪を判断する場合、神に誓って熱湯の中に手を入れさせ、正の手はただれないが、邪の手はただれるとした。くか。

たん‐とう〔‐タウ〕【探湯】

「くかたち(探湯)」の音読み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「探湯」の意味・読み・例文・類語

たん‐とう ‥タウ【探湯】

〘名〙
① 熱湯の中に手を入れてさぐること。
② 「くかたち(探湯)」の音読み。
評判記色道大鏡(1678)六「応神帝の御宇、武内の宿禰が甘美内(あまみうち)と探湯(タントウ)したり」
③ 暑さに苦しむことのたとえ。〔列子‐湯問〕
④ おそれて手を出さないことのたとえ。〔論語‐季氏〕

くか【探湯】

〘名〙 「くかたち(探湯)」の略。
古事記(712)下「玖訶(クカ)瓮」

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普及版 字通 「探湯」の読み・字形・画数・意味

【探湯】たんとう(たう)

熱湯に手を入れる。深く戒め懼れる。晋・傅玄〔班氏の詩に和す〕詩 秋胡、此の(道で戯れた採桑の婦)を見て 然(てきぜん)探湯を懷ふ

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