接触抵抗(読み)セッショクテイコウ

デジタル大辞泉 「接触抵抗」の意味・読み・例文・類語

せっしょく‐ていこう〔‐テイカウ〕【接触抵抗】

二つ導体を接触させたとき、その面に生じる電気抵抗

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精選版 日本国語大辞典 「接触抵抗」の意味・読み・例文・類語

せっしょく‐ていこう‥テイカウ【接触抵抗】

  1. 〘 名詞 〙 二つの物体の接触面を通って電流が流れるとき、その間にできる電気抵抗。面の状態、電流の大きさなどによって変わる両面間の電位差から接触電位差をひいた値を電流で割ったもので、物体固有の接触電位差によるものとは別。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「接触抵抗」の意味・わかりやすい解説

接触抵抗
せっしょくていこう

二つの導体を接触させたとき、その接触面に生ずる抵抗。二つの導体を直列に接続したとき、その全体の抵抗は、おのおのの導体の抵抗の和よりも大きいのが普通である。この余分な抵抗は導体の接触面に生ずるものである。これは、導体の表面凹凸により、電流が流れる実際の接触断面積は見かけの接触断面積より小さいことや、導体表面が酸化物や油など電流を通しにくい物質で汚れていることからおこる。接触抵抗は、接触圧力、電流を増すと減少する傾向がある。接触抵抗の結果、導体に電流を流すと、導体内部では電位は滑らかに変化するが、接触面では不連続的に変化する。この電位差と電流との比をとって接触抵抗の定義とする。二つの導体を接触させたとき、静電気的な電位差が生じ、これは接触電位差とよばれている。接触抵抗による導体間の電位差は電流が流れているときのみ生ずるものである。

[山口重雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「接触抵抗」の意味・わかりやすい解説

接触抵抗
せっしょくていこう
contact resistance

2つの導体を互いに接触させて電流を流すと,その接触部に電圧降下と温度上昇が生じる。これは接触部に抵抗ができるためで,その値は導体の種類,圧力,酸化膜の有無,吸着気体の状態,電流密度などによって異なる。

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