揚棄（読み）ヨウキ

デジタル大辞泉

よう‐き〔ヤウ‐〕【揚棄】

［名］(スル)⇒アウフヘーベン

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

よう‐き ヤウ‥【揚棄】

〘名〙 (Aufheben の訳語) ヘーゲル弁証法で、二つの矛盾対立する概念または事物が、争うことによってそれらの形が改められるが、内容は新しい段階で新しい秩序のもとに組み込まれて、いっそう高い概念や事物を生みだすこと。止揚。

※芸術運動に於ける前衛性と大衆性（1929）〈勝本清一郎〉「左翼前衛の残存者及び後継者たちは、さうした過去のあやまちを出来るだけ揚棄してしまふと共に」

出典　精選版 日本国語大辞典

日本大百科全書(ニッポニカ)

揚棄
ようき

→止揚

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)