出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…このような説話の発展が示すように,太子は日本における仏教の伝来と流布を象徴する貴種であった。《伝暦》が百済の阿佐王子の敬礼文として〈救世大慈,観音菩薩,妙教流通,東方日国,四十九歳,伝灯演説,大慈大悲,敬礼菩薩〉を伝えるように,太子は救世観音,また如意輪観音の化身とされ,あるいは聖武天皇に再誕して大仏を造ったともいう。真言宗では,平安時代に弘法大師や聖宝に再誕したという説が生まれ,天台宗では,最澄がすでに太子を聖人としてたたえ,《伝暦》などにみえる《七代記》逸文によれば,太子の前生に天台宗の祖である南岳慧思禅師をあて,衡(こう)山で達磨大師とめぐり会いともに日本に転生して仏法を流布しようと誓ったという。…
… 西院伽藍の東方に隣接する東院伽藍は上宮王院といい,八角円堂の夢殿と伝法堂・絵殿・舎利殿よりなる。夢殿は,643年(皇極2)蘇我入鹿の手により焼亡した太子の斑鳩宮(いかるがのみや)跡に,739年(天平11)僧行信により造営され,北魏様式の救世観音像を安置してあることにより著名である。夢殿の背後には馬道を中央にして二つに区別された舎利殿と絵殿がある。…
…夢殿の名は,斑鳩宮に同名の建物があり,聖徳太子が時々その中にこもり政事や仏教に思いをめぐらせたが,そのとき金人(仏像)が現れて妙義を告げたという伝説にもとづく。太子等身と伝える救世(ぐぜ)観音を祀る。夢殿は八角円堂で,この形式は現存遺構は少ないが鎮魂の堂の役割をもつ例が多い。…
※「救世観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加