教皇保障法(読み)きょうこうほしょうほう(英語表記)Legge delle Guarentigie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教皇保障法」の意味・わかりやすい解説

教皇保障法
きょうこうほしょうほう
Legge delle Guarentigie

イタリア国家教皇庁の関係を規定した法律イタリア王国が 1870年ローマを併合して国家統一を完成したのち,71年5月に教皇保障法を制定した。法律は教皇の地位宗教活動に保障を与えたものの,世俗的権利を否定してバチカンとラテラノ両宮殿を除く旧支配地を没収したため,教皇はこの法を認めず,「ローマ問題」と呼ばれる国家と教会対立を生み出した。この対立は 1929年のラテラノ条約によって和解に達した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android