散ぼう(読み)ちりぼう

精選版 日本国語大辞典 「散ぼう」の意味・読み・例文・類語

ちり‐ぼ・う ‥ぼふ【散ぼう】

〘自バ四〙
① 散りみだれる。ちらばる。ちらぼう。ちろぼう。
※枕(10C終)三六みちのくに紙のたたう紙の細やかなるが〈略〉几帳もとにちりぼひたり」
② ちりぢりになる。離散する。また、落ちぶれさまよう。
源氏(1001‐14頃)玉鬘「京よりちりぼひきたるなどを、たよりにつけて呼び集めなどして」

ちろ‐ぼ・う ‥ぼふ【散ぼう】

〘自ハ四〙 =ちりぼう(散━)
※宇治拾遺(1221頃)四「かやうの所には、くひ物ちろぼふ物ぞかしとて、まうできつるなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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