文場（読み）ブンジョウ

デジタル大辞泉

ぶん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【文場】

１ 文章家の社会。文壇。
「陸続として書を著し、―に名を震いたり」〈中村訳・西国立志編〉
２ 詩文を書いたり批評し合ったりする会。また、その会場。
「為憲は―ごとに嚢に抄物を入れて随身しけるを」〈著聞集・四〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぶん‐じょう ‥ヂャウ【文場】

〘名〙

① 詩文を作ったり批評しあったりする会。また、その会場。

※田氏家集（892頃）中・継和渤海裴使頭見酬菅侍郎紀典客行字詩「文場閲得何珍貨、明月為_レ使秋雁行」 〔晉書‐杜預伝賛〕

② 文人の社会。文壇。

※星巖集‐丁集（1841）玉池生集四・送二宮子容帰周防「三歳文場交已熟、可_レ堪此日送_二征輈_一」

③ 官吏登用の試験場。特に、科挙の試験場。〔沈佺期‐送韋商州弼詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【文場】ぶんじよう

文壇。

字通「文」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の文場の言及

【戯曲音楽】より

…唱腔はこれを歌う人物の役柄(生旦浄丑（せいたんじようちゆう）)により決められた型があり，同一の役柄の歌唱でも流れによってさらに細かな変化のくふうが見られる。伴奏音楽は文場，武場と呼ばれる楽隊により行われる。文場とは，管弦楽器類をさし，武場とは各種打楽器と哨吶（さない）(スルナイ)により組織されている。…

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出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」