新居閻魔堂跡(読み)あらいえんまどうあと

日本歴史地名大系 「新居閻魔堂跡」の解説

新居閻魔堂跡
あらいえんまどうあと

[現在地名]鎌倉市材木座五丁目

「鎌倉志」によれば由比ゆいはま大鳥居(一ノ鳥居)の東南にあった臨済宗寺院。現在九品くほん寺西方五〇メートルほどの場所に跡碑が建つ。やまうち円応えんのう寺の前身。新居は新井・荒居・荒井などとも書かれる。「鎌倉志」は知覚禅師を開山とするが、没年から考えて疑問。開基未詳。

創建は建長年間(一二四九―五六)と考えられ(「初江王像胎内銘」円応寺蔵)、「関東禅林詩文等抄録」所載の明応九年(一五〇〇)の荒居閻魔堂円応寺修造勧進状によると、初め「由比見越岩」にあり、のち足利尊氏によって移建されたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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