日了尼(読み)にちりょうに

朝日日本歴史人物事典 「日了尼」の解説

日了尼

生年生没年不詳
安土桃山時代後期の日蓮宗の尼。一説によると万治2(1659)年に死去。字は妙法,信解院と号す。俗姓,師主は不明。住所を定めず,一心に題目唱え,法華経を読誦し,諸国を遍歴して甲斐国(山梨県)身延山に7度参詣し,苦行に耐えたという。山城国(京都市)慈雲寺本堂を新造し,紀伊国(和歌山県)で没した。<参考文献>日潮『本化別頭仏祖統紀』

(西口順子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日了尼」の解説

日了尼 にちりょうに

?-1659 江戸時代前期の尼僧
日蓮宗。法華(ほけ)経をよみながら諸国をめぐり,山城(京都府)慈雲寺の寺主日喜のために仏殿を新築した。万治(まんじ)2年5月17日死去。字(あざな)は妙法。号は信解院。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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