日照・旱(読み)ひでり

精選版 日本国語大辞典 「日照・旱」の意味・読み・例文・類語

ひ‐でり【日照・旱】

〘名〙
① 日が照ること。連日雨がなく日の照りつけること。長く雨が降らず、水が涸(か)れること。旱魃(かんばつ)。《季・夏》
書紀(720)推古三六年四月(岩崎本室町時代訓)「春より夏に至るまでに、旱(ヒテリ)す」
方丈記(1212)「或は春・夏ひでり、或は秋、大風・洪水など、よからぬ事どもうち続きて」
② あるべき物もしくはあってほしいものが不足すること。特に、相手となる異性に恵まれないこと。→男日照り女日照り
評判記・役者評判蚰蜒(1674)熊本文右衛門「当時くゎしゃがたのひでりにて外に類なくくらべてみべき芸者もなしとかや」

ひ‐で・る【日照・旱】

〘自ラ四〙 (「ひてる」とも)
① (日照) 日が照りかがやく。日光がよくさす。
古事記(712)下・歌謡纏向日代の宮は 朝日の 比伝流(ヒデル)夕日の 日かげる宮」
② 長い間雨が降らないで水が涸(か)れる。ひでりになる。
※書紀(720)神代上(兼方本訓)「旱(ヒテレ)は則ち、焦(や)く」
名語記(1275)六「ひてりけれども旱損のうれへなかりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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