旭ヶ岡遺跡(読み)あさひがおかいせき

日本歴史地名大系 「旭ヶ岡遺跡」の解説

旭ヶ岡遺跡
あさひがおかいせき

[現在地名]鹿島市大字高津原字城内

標高一八〇メートル余りの蟻尾ありお山から東北方へ延びる低丘陵の末端近く、標高二〇メートルの地点に所在する。文化四年(一八〇七)に完成した鹿島鍋島家の鹿島館内に位置し、桜が植栽されているので、遺跡は相当に破壊されているのではないかと考えられる。付近は旭ヶ岡公園で、その名称をとり旭ヶ岡遺跡とよばれる。弥生時代中期の群集墓遺跡である。

昭和二六年(一九五一)発見され、断続的に発掘が行われ、弥生時代の甕棺墓二〇組余りと箱式石棺四個が発掘されている(「旭ヶ岡弥生時代遺跡」鹿島市文化財保存会報・第一号・昭和三四年、「佐賀県における埋蔵文化財の発掘発見の覚書」郷土研究・第九号・昭和三四年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android