昆陽宿(読み)こやしゆく

日本歴史地名大系 「昆陽宿」の解説

昆陽宿
こやしゆく

[現在地名]伊丹市昆陽三―六丁目など

山陽道(山崎通)塚口つかぐち(現尼崎市)から小浜こはま(現宝塚市)を通り有馬ありま温泉(現神戸市北区)に向かう街道の宿。中世から山陽道の宿として機能していた。宿場町指定の年代は伊丹駅の元和三年(一六一七)より遅れるが、正保郷帳には「崑陽宿村」とあり、慶安四年(一六五一)の西宮駅の書上(「西宮荷物差止一件口上」浄橋寺文書)に「先年より往還之馬次」として昆陽村が紹介されており、寛永年間(一六二四―四四)には指定されていたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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