出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
意志の表出を欠き,外界の刺激に対しても反応がみられず,精神活動があたかも停止しているかのようにみえる状態が意識の障害なしに現れることがある。これをとくにドイツ語圏の精神医学ではStupor(昏迷)と表現している。極端な場合は話しかけにもまったく応ずることなく,一定の姿勢を保っていたり,臥床したままのことがある。昏迷が解けて後そのときの状況をある程度認識していたことがわかるので,一般の意識障害とは区別されている。しかしながら,英語圏ではstuporという言葉を中等度の意識混濁の表現に使用していて,用語上まぎらわしい面がある。昏迷には,統合失調症(精神分裂病)の緊張病性昏迷,うつ病の抑うつ性昏迷,ヒステリーなどの心因性昏迷などがある。
執筆者:武正 建一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…したがって意識障害を現象的に記載するにあたっても,この二つの側面を念頭においてなされるのが普通である。 昏睡,昏迷,昏蒙,傾眠などは覚醒の程度を表すものであり,昏睡comaはどのような外界からの刺激に対してもまったく目覚めることのない最も深い意識障害に対して用いられ,傾眠somnolenceは呼びかけないかぎり,目を閉じてうとうととしているが,容易に目を覚まさせることのできるような軽い意識障害を示す。昏蒙benumbingと昏迷stuporはこの二つの中間段階に対して用いられ,通常後者のほうが前者より高度の意識障害を意味するものである。…
…分裂病の一症状である。〈昏迷stupor〉 意識は清明であるにもかかわらず一切の自発的行動が消失し,外部からの刺激にもまったく反応しない状態。分裂病,鬱病,ヒステリーにみられる。…
…意識障害の程度を表す言葉で,いかなる刺激に対しても反応せず,ただ生命が維持されているのみという深い意識障害をさす。意識障害は,覚醒の程度に応じて,名を呼んだりすると容易に覚醒する傾眠somnolenceから昏蒙obtundation,昏迷stupor,および昏睡に分けられている。意識【水沢 英洋】。…
※「昏迷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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