春日の神木(読み)カスガノシンボク

デジタル大辞泉 「春日の神木」の意味・読み・例文・類語

かすが‐の‐しんぼく【春日の神木】

神霊が宿るとされた春日神社さかき。平安末期から室町時代にかけて、興福寺大衆だいしゅ朝廷処置などに不満があるときに、春日神社の神人とともにこれを担いで京都に強訴するのが例であった。これを神木入洛しんぼくじゅらくという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「春日の神木」の意味・読み・例文・類語

かすが【春日】 の 神木(しんぼく)

奈良春日大社の榊(さかき)の木。平安時代から室町時代にかけて、興福寺の僧徒たちが、朝廷の春日大社に対する処置に対して不満がある時に、多人数で、春日の神輿とともに捧げて都に持ち込み、朝廷に強訴した。
百練抄‐嘉禎二年(1236)二月二七日「被三社奉幣使。〈春日。大原野吉田。〉依春日神木御帰坐事也。殿上侍臣為使」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android