時ならず(読み)トキナラズ

デジタル大辞泉 「時ならず」の意味・読み・例文・類語

とき‐なら◦ず【時ならず】

[連語]
(多く連体詞的に用いて)その時期ではない。時節に合わない。「―◦ぬ大雪
(副詞的に用いて)思いがけず。不意に。「―◦ず訪問を受けた」
[類語]ふいとひょっこり打ち付けぶっつけにわか出し抜け突然唐突短兵急急遽きゅうきょ不意忽然こつぜん俄然突如いきなりふとふっとついついついついとつとひょっとひょいはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずもやにわにたちま卒然突発的発作的反射的やぶから棒青天の霹靂へきれき寝耳に水

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精選版 日本国語大辞典 「時ならず」の意味・読み・例文・類語

とき【時】=ならず[=ならない]

① その時ではない。時節に合わない。季節はずれである。
万葉(8C後)二・二一七「時不在(ときならず) 過ぎにし子らが 朝露のごと 夕霧のごと」
源氏(1001‐14頃)若菜下「げに、はた、あきらかにそらの月、ほしをうごかし、時ならぬしもゆきをふらせ」
② 思いもよらない時である。だしぬけである。不時。不意。
※虎寛本狂言・武悪(室町末‐近世初)「そなたは、時成らず川魚を取て上るに依て」

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