行成り(読み)イキナリ

デジタル大辞泉 「行成り」の意味・読み・例文・類語

いき‐なり【行(き)成り】

[名・形動]事の成り行きに任せ、十分に考えないで行動すること。また、そのさま。行き当たりばったり。ゆきなり。
「その日その日に追われながら、―な仕事ばかりして来たのも」〈秋声仮装人物
[副]何の前触れもなく急に事が起きるさま。突然。ゆきなり。「路地から行き成り子供が飛び出した」
[類語]ひょっこり打ち付けぶっつけ不意出し抜けやにわににわか突然急遽きゅうきょ唐突短兵急忽然俄然突如不意にふとふいとふっとついついついついとつとひょっとひょいはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずも時ならずたちま卒然やぶから棒寝耳に水突発的発作的反射的青天の霹靂へきれき

ゆき‐なり【行(き)成り】

[名・形動]いきなり」に同じ。
両人は―にかたわらへねころぶと」〈魯文西洋道中膝栗毛
[副]いきなり」に同じ。
「いづみ湯に入るト―はだかになり」〈魯文西洋道中膝栗毛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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