時中(読み)トキナカ

デジタル大辞泉 「時中」の意味・読み・例文・類語

とき‐なか【時中/時半】

一時いっとき半分。今の約1時間。半時はんとき
「さて―ばかりありて」〈大鏡師輔

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精選版 日本国語大辞典 「時中」の意味・読み・例文・類語

じ‐ちゅう【時中】

  1. 〘 名詞 〙 時にしたがって、適切であること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「礼法になずみて専にとりおこなひ、時中(ジチウ)神理にそむくをば、非礼の礼となづけて、君子のせざる所なり」(出典翁問答(1650)下)
    2. [その他の文献]〔易経‐蒙卦〕

とき‐なか【時中・時半】

  1. 〘 名詞 〙 一時(いっとき)の半分。現在の約一時間。はんとき。
    1. [初出の実例]「時中ばかりありてぞ、御すだれあげさせ給ひて」(出典:大鏡(12C前)三)

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普及版 字通 「時中」の読み・字形・画数・意味

【時中】じちゆう

時のよろしきにあう。〔中庸、二〕君子の中庸や、君子にして時中す。小人の中庸に反するや、小人にして忌憚無きなり。

字通「時」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の時中の言及

【中】より

…朱子はそれを〈恰も好き処〉といった。朱子学では中には〈在中〉と〈時中〉の2種が区別せられる。在中(中に在ること)は未発の中で偏らぬという訓詁が当たり,時中は已発における中,つまり実践においてその時その時の行為が中を得ていること(中庸の徳)で,過不及なしという訓詁がそれに当たる。…

※「時中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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