暗・闇(読み)あん

精選版 日本国語大辞典 「暗・闇」の意味・読み・例文・類語

あん【暗・闇】

〘名〙
① 暗いこと。暗い所。くらがり。やみ。夜。また、表に現われない所。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)七「また、日天子のよくもろもろの闇(アン)(〈注〉ヤミ)をのぞくがごとく、この経も、またまた、かくのごとし」
※中野重治論‐晴れた時間(1946)〈荒正人〉「あのメーデーのすばらしさは、こういった暗をもふくみながらなお明であるところにある」 〔符子〕
仏語煩悩のたとえ。〔大宝積経‐二一〕
③ 記憶。暗記
蔭凉軒日録‐文明一九年(1487)八月三日「彼焼香事於此方其記録。暗亦不子細也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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