曲者(読み)クセモノ

デジタル大辞泉 「曲者」の意味・読み・例文・類語

くせ‐もの【曲者/癖者】

盗賊などの怪しい者。「―が忍び込む」
ひと癖あって、したたかな人物。「ああみえて彼はなかなかの―だ」「―ぞろい」
表面には現れていない何かがありそうで、油断できないこと。「話のうますぎるところが―だ」
普通とは違った人物。なみなみでない人。
「光盛こそ奇異の―組んで討って候へ」〈平家・七〉
[類語]凶漢凶賊奸賊海賊山賊賊徒賊子逆賊謀反人悪人悪者悪漢悪党悪玉悪女毒婦食わせ物詐欺師山師ペテン師いかさま師あくわる凶徒凶手人非人人でなし奸物暴漢暴れ者暴れん坊暴徒荒くれ者ごろつきならず者地回りやくざ暴力団無頼漢無法者与太者ごろちんぴらあぶれ者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「曲者」の意味・読み・例文・類語

きょく‐しゃ【曲者】

〘名〙
芸能にすぐれた人。芸能をよくする人。
※五音曲条々(1429‐41頃)「ただなまりの内の是非を聞き分くる事、堪不の曲者によるべし」
能楽で、音曲の演者
※羅葡日辞書(1595)「Archimimus〈略〉アソビュウド、ヲトギ、qiocuxano(キョクシャノ) カシラ、キャウゲンダユウ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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